越來造船ブログ

現図。

8月28日です。

また台風が発生しているみたいです。

沖縄に向かいそうですが

どうなることやら。

さて、写真は現場の地面に引いた線図です。

何のために引くのかというと

実際に書いた線図の線と原寸の線では

どうしてもくるいが出ます。

曲線の集まりの船の場合だとそれが顕著。

そのくるいを素直な線に直す作業が

どうしても必要になるので

原図を引いた方が楽なのです。

フェアリングとか言ったりしますが

まあそんな難しい用語は覚えなくて大丈夫。

そんな用語知る前から船大工はやっている作業なので

寧ろ用語が後付けだと思ってやったればいいんです。

他にも地面に線を引くと

線図よりもよりわかりやすくなります。

線図は10分の1とかという縮尺なので

より原寸の方がわかりやすいんです。

船大工よりも注文主さんのがわかりやすくなる。

これは重要です。

たまに模型を造って見せたりしますが

模型を造るのも手間なので

原寸でお互いわかりやすくなるのが一番なのではないでしょうか。

私が造った4mのマーラン船の時は

原図を地面に引いたとき

「あれ？この前の曲がり曲がるのか？」

と震えた記憶があります。

4mの船だと全然誤差は少なくなるハズなので

この場合線を直すのではなく

ただただマーラン船の曲線に驚かされた

というだけです(笑


四代目　ゆーき